とうとうこの日が来てしまった。ある程度のリスクは覚悟の上でのアマルガム除去だけど、遅発性の軽いアナフィラキシーショックを起こした。しかも帰りの電車の中で。
2回目、右上の3本のアマルガム除去に2ヶ月ぶりに大学病院に行き、麻酔科医の立ち会いのもと施術を受けた。今回の除去予定の1本が神経に近かったようで、局所麻酔を打っての施術。麻酔を打ち、ラバーダムで除去予定の歯のみを露出して、水銀の曝露を最小限にしながら作業が始まった。
当然麻酔を打っているので痛みは無いはずなんだが、痛さを感じる。ルーターで歯を削る「キーン」って音が過去の記憶と結びついて痛さとして感じるのだと思う。不思議な体験だった。アマルガムを取り出し、仮のセメントを詰めて作業終了。局所麻酔を使ったので、即時型のアナフィラキシーショックへの懸念から、施術終了後30分、麻酔後1時間半まで待合室のベンチで待機し病院を出る。
除去から5時間後、電車で移動し買い物と食事をしてふと気づくと、顔が火照って熱っぽい。顔が火照ってから食べた物に塩気を感じなかったので、「これはついに来たかも」と思いとっさに電車に乗り帰路につく。乗り換えの時に持っていたありったけの抗ヒスタミン薬3種類を飲むが、一向に改善しない。喉も渇き水をがぶ飲みするが、喉の乾きは続く。次の乗り換駅の売店で1Lの水を買い、飲み始めた所で血圧が下がったのだろう視界がぼやけて来て体に力が入らずフラフラして、手首を触ってみると頻脈に気付きアナフィラキシー症状だと認識してホームにしゃがみ込んでしまった。駅員さんが近づいてきて、「救護所で休みますか?」と助け舟。お言葉に甘えてベッドで休ませてもらう。
先程買った水1Lはあっという間になくなり、無理を承知で駅員さんに水の購入をお願いすると快く受入れてくれて、お金を渡し2Lの水を買ってきてもらった。その水を半分飲み終わった頃、いつもの様に強力な便意。まだフラフラで歩けないので、駅員さんの肩を借り、多目的トイレまで連れて行ってもらい排便をする。またいつ吐いてもおかしくない状況なので、ゴミ箱の中にあったビニール袋を使わせて頂き、嘔吐でベッドを汚さないよう心がけた。
トイレを2回ほど往復して1時間立つと、頻脈が治まってきたので、回復に向かってきたと判断し、まだフラフラだったが駅員さんにお礼を伝え電車に乗って最寄り駅までどうにか到達できた。ここのベンチで30分程度休み、フラフラだったが歩いてやっと帰宅できた。
外出先でのアナフィラキシーの経験は初めてだったので、恐怖感が凄かった。車内で嘔吐しないか、脱糞しないか、気を失わないかヒヤヒヤだった。水は常に1L持ちながら行動してるが、結局3L必要だった。蕁麻疹や痒みが出なかったので、重篤なアナフィラキシーだったのが幸い。血圧計やSPO2メーターを持っていなかったので、性格な数値は解らないが、今までの症状の経験からして血圧90/50、BPM135位だと思う。SPO2は95位ではないかと。
とにかく色々フォローしてくれた駅員さん達には感謝しても感謝しきれない。明日朝一番で鉄道会社のコールセンターに電話でお礼を伝えようと思う。また次の通院時に菓子折りもって伺おうと思う。ありがとうございました。助かりました。
帰宅後血圧を測るといつもより高い。前回と同じく除去後に上がるようだ。原因は何だったのだろうか?要因が沢山ありすぎて特定できない。
ちょっとまとまってないな。まだ興奮してるのかな。